東京を拠点に活動するDJ Sodeyamaの別名義The People In Fogによる8年ぶりのアルバム『1977』が〈Sound Of Vast〉よりリリース。 DJ Sodeyamaは、日本のアンダーグラウンド・エレクトロニックシーンを長年に渡り牽引してきた。ここ15年ほどは、Nina Kravizの〈трип〉や〈Dynamic Reflection〉、自身のレーベル〈Arpa Records〉などからテクノにフォーカスした作品のリリースを重ねてきたが、近年はハウス・グルーヴやユニークなビートが特徴的な彼の別名義The People In Fogに焦点を合わせ新作に取り組んだ。デビューアルバム『A Ray of Light』を8年前にリリースした後、アムステルダムにて設立されたレーベル〈Sound Of Vast〉から3枚のEPを発表、中でも“Higher EP”はスマッシュヒットを記録した。 新作の『1977』のタイトルは、多大な影響力を持つシカゴのクラブWarehouseが誕生した年を意味し、パーカッシヴで催眠的なオープニング“South Jefferson”と“Less Is More”で幕を開け、ジャズの美的要素が混在した“No Boundaries”、グルーヴが強調されたダンスフロア仕様の“Come To Me feat. Monkey Timers”、スウィングするドラムや蛇行するベースグルーヴ、そして歌声に重きを置いた“Mr. Dub”など、作品を通じて様々なスタイルのハウスミュージックを表現している。 最後の3曲は、繰り返す303のぎこちないラインや空気のようなパッドの質感、ダイナミックなドラム、クセになるようなヴォーカルフックなどアシッド・ハウスの影響が色濃く出ている。 『1977』は、30年近くに及ぶDJキャリアで蓄積された知識と経験、そしてSodeyama自身の音楽への情熱が1つの長いプレーヤーにまとめられた作品となっている。
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